|
【目的】ガーリックやオニオンなどのネギ属植物は、特有の香気硫黄化合物を産生し、抗血小板凝集活性や抗がん活性などの生理作用を示すことが報告されている。本研究では、数個の硫黄原子を挟んで左右にalk(en)yl基を持つ含硫化合物(sulfide)が、ヒト大腸がん細胞の増殖に及ぼす影響について検討した。
【方法および結果】ヒト大腸がん細胞株HCT-15を、硫黄原子の数(1-3)および側鎖の異なるsulfideを含む培地で24hr培養し、細胞数を計数した。その結果、ガーリックに含まれるallyl sulfide、methyl sulfide、オニオンに含まれるpropyl sulfideのうち、硫黄原子の数が1もしくは2個のmonosulfide、disulfideには増殖抑制作用は認められなかったが、trisulfideには濃度依存的な細胞増殖抑制作用が認められた。また、側鎖の異なるtrisulfideについても、同様の増殖抑制作用が認められ、trisulfide構造が抗がん作用に重要であることが示唆された。現在、trisulfideの増殖抑制機構について検討を行っている。
|