要旨
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【背景・目的】従来の染毛技術に比べて、使用方法が簡単で、仕上がりの髪色がナチュラルな自然界と同じメラニンで白髪を染毛する新技術を開発することを目的として、メラニン前駆体を利用した染毛技術を開発した。
【方法・結果】天然原料である豆由来のDOPAを、Aspergillus oryzae由来のチロシナーゼを作用させて生産したメラニン前駆体を用いて、白髪を染める技術を開発した。メラニン前駆体としては、 その染毛性能や安定性から5,6-ジヒドロキシインドールを選択した。メラニン形成の制御のため、pH調整剤ならびに酸化防止剤などを配合し、染毛料としての処方を開発した。本染毛料中で、メラニン前駆体は長期間安定であることを確認した。染毛性能、使用性能も良好であった。
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