講演番号 3ADp06
分類 一般講演、ポスター発表
講演日時 2010/03/29 14:30
会場 AD
演題 アミロイドβの毒性コンホマーを標的とした立体構造特異的抗体
発表者氏名 ○村上 一馬、堀越(櫻庭) 優子1、村田 央2、野田 義博2、増田 裕一、木下 憲明1、初田 裕幸2、村山 繁雄2、白澤 卓二2、清水 孝彦2、入江 一浩
所属 京大院農・食品生物、1免疫生物研、2都老人研
要旨
[目的] アルツハイマー病 (AD) の原因物質であるアミロイドβ (Aβ42) は,凝集して神経細胞毒性を示す.本グループは最近,Glu22, Asp23におけるターン構造を特徴とするAβ42の毒性コンホマーを提唱し,本コンホマーを固定することにより,毒性本体のオリゴマー (凝集中間体) が生成しやすいことを明らかにした1).本研究では,毒性コンホマーを標的とした抗体の作製を目的とした.[方法と結果] 免疫原には,毒性発現に必須な領域を含むターン固定アナログ(E22P-Aβ10-35)を用いた.クローンの選別を,ターン形成能が異なる各種Aβ42変異体を用いて行ったところ,Aβ42の細胞毒性を阻害するモノクローナル抗体 (11A1) を得た.11A1でAD脳を免疫染色したところ,ターン領域と同じ一次配列をエピトープとする市販抗体によって染色されない細胞内アミロイドが染色された.さらに11A1はAD脳抽出物中のオリゴマーに市販抗体より強く反応した.以上より,11A1は有用なAD診断薬になりうる.1) ChemBioChem 2009, 10, 287
[検索条件入力画面に戻る]