講演番号 3AVa04
分類 一般講演、ポスター発表
講演日時 2010/03/29 09:36
会場 AV
演題 食品由来TRPチャネルアゴニスト投与による血糖値上昇抑制作用の検討
発表者氏名 ○倉田 真奈美、森 紀之1、松村 成暢1、細川 浩2、小林 茂夫2、FUSHIKI Tohru1
所属 京大・農・食品生物、1京大院・農・食品生物、2京大院・情報・知能情報
要旨
<目的と方法> 温度受容TRPチャネルは温度以外にも様々な食品成分を受容する。これまでにわさびの辛味成分allyl isothiocyanate (AITC) は胃内投与によりTRPV1を介して糖質エネルギー代謝を亢進させることが明らかとなった。AITCは糖質エネルギー代謝の亢進に伴い、血糖値にも影響を与えている可能性が考えられた。よってAITC投与による血糖値の測定および糖負荷試験をWT、TRPV1KOマウスで行い、AITCが血糖値に与える影響、及びTRPV1の関与について検討した。 <結果と考察> 糖負荷試験ではAITC投与により血糖値の上昇が抑制された。また、13Cグルコースを用いた糖負荷試験における呼気ガス測定を行ったところ、AITC投与によって投与されたグルコースの消費が促進されていることが明らかとなった。TRPV1KOマウスでは、AITC投与による血糖値上昇抑制作用も、グルコース消費の促進作用も確認できなかった。よってAITCはTRPV1を介して糖質エネルギー代謝を促進し、血糖値の上昇を抑制することが考えられた。
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