講演番号 2A07p04
分類 一般講演、ポスター発表
講演日時 2011/03/26 14:24
会場 A07
演題 Seasonal changes in biosynthetic pathways of 2-phenylethanol as a dominant rose floral scent.
バラ香気成分2-phenylethanol生合成経路の季節に伴う変化
発表者氏名 ○石田 晴香、平田 拓1、冨田 健介、龍野 祐奈2、坂井 美和1、大西 利幸3、渡辺 修治1
所属 静岡大院農、1静岡大創科技院、2静岡大農、3静岡大・GRL
要旨
目的】バラの主要香気成分である2-phenylethanol (2PE)がL-phenylalanine (L-Phe)から、aromatic L-amino acid decarboxylaseおよびphenylacetaldehyde reductase により生合成されることを明らかにしてきた。最近、バラ由来プロトプラストを用いたL-Phe 重水素ラべル体の投与実験の結果、花の採取時期により生合成される2PE重水素ラベル体の重水素数が異なるとの知見を踏まえ、2PEの生合成経路が変化しているものと推測した。そこで本研究では、2PE生合成に関与する新たな酵素機能の解明を目的とした。 【方法・結果】バラ (Rosa ‘Yves Piaget’) 花弁から調製したプロトプラストにL-Phe重水素ラベル体を投与してその代謝物を分析した結果、phenylpyruvic acid (PPA) 重水素ラベル体が検出された。そこで、L-PheからPPAを経由する2PEの生合成経路を推定生合成経路とした。L-Phe のアミノ基転移酵素およびPPAの脱炭酸反応酵素が2PEの生合成経路に関与していることを解明したのでその詳細を報告する。
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