講演番号 2A36p16
分類 一般講演、ポスター発表
講演日時 2011/03/26 16:48
会場 A36
演題 Cloning and analysis of flower petal-specific R2R3-MYB gene and its promoter region in tulip
チューリップ花弁特異的に発現するR2R3-MYB遺伝子およびそのプロモーター領域の単離と解析
発表者氏名 ○荘司 和明、山? 千夏
所属 富山県農総技セ
要旨
【目的】チューリップの花底部で見られる青色発現には鉄イオンが必須であり、液胞型鉄イオントランスポーター遺伝子(TgVit1)の発現と鉄イオン貯蔵タンパク質フェリチン遺伝子(TgFER1)の発現抑制が関与している。今回、TgVit1遺伝子を花弁全体で発現させた「青いチューリップ」を実現するため、花弁特異的に発現しているMYB遺伝子およびそのプロモーター領域の単離を試みた。 【方法および結果】品種‘紫水晶’の花弁上部から単離したTotal RNAを鋳型に、MYB転写因子で保存性の高いR2R3領域に対するdegenerateプライマーを用いてRT-PCRを行った。その結果、204bpのDNA断片を得た。また、5’および3’-RACE法により遺伝子全体を解析し、最終的に870bpのcDNA全長を単離した。得られた遺伝子をTgMYB1と名付けその発現を花弁、葉、茎、球根、根の各組織で調べた結果、花弁特異的発現が示された。さらに、ゲノムDNAを用いたStraight Walk法により遺伝子上流約1.3kbpのプロモーター領域を単離した。このプロモーター領域にTgVit1を繋ぎ花弁上部の紫色細胞に導入した結果、遺伝子導入細胞は紫色から青色へと変化することが示された。
[検索条件入力画面に戻る]