講演番号 2C31p21
分類 一般講演、ポスター発表
講演日時 2011/03/26 17:48
会場 C31
演題 The influence that the diet of mother at lactation gives to the crisis of metabolic syndrome of child
授乳期における母親の食事が子供のメタボリックシンドローム発症リスクに与える影響
発表者氏名 ○伊藤 隼哉、都築 毅、池田 郁男
所属 東北大院農・生体分子機能
要旨
【目的】妊娠、授乳期における母親の栄養状態が生れてくる子のメタボリックシンドロームの発症リスクに影響を与えることが示唆されている。しかし、この現象に関してはまだ不明な点が多い。我々は、授乳期における母親の高エネルギー栄養状態が、子供のメタボリックシンドローム発症に深く関わるとされている脂質、糖質代謝系に変化を与え、肥満を加速させるのではないかと考えた。そこで本研究では、マウスを用いて授乳期における母獣の食餌の違いによって、仔マウスの脂質、糖質代謝系に与える影響について検討した。 【方法】妊娠したC57BL/6Jマウスを出産まで普通食で飼育し、出産後から離乳までの授乳期を普通食または高エネルギー食で飼育した。雄の仔マウスを離乳後4週間は普通食で飼育し、その後4週間は普通食または高エネルギー食で飼育した。 【結果】授乳期における母獣の高エネルギー食摂取によって仔の白色脂肪組織重量の増加、血糖値の上昇、インスリン濃度の増加が観察された。以上より、授乳期における親の高エネルギー食摂取は、子供の肥満や糖尿病などのメタボリックシンドロームの発症を促進する可能性が示唆された。
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