講演番号 3B22p14
分類 一般講演、ポスター発表
講演日時 2011/03/27 16:24
会場 B22
演題 Discovery and stractural analysis of circular bacteriocin produced by Enterococcus faecium
Enterococcus faecium の環状バクテリオシン:初めての発見と 構造解析
発表者氏名 ○井上 朋子1、姫野 康平1、冨士田 浩二1、石橋 直樹1、善藤 威史1、中山 二郎1、David CRAIK2、園元 謙二1,3
所属 1九大院・農、2クイーンズランド大、3九大バイオアーク
要旨
【目的】Enterococcus faecium NKR-5-3は5つのバクテリオシン様ペプチドを生産する。その一つである推定環状バクテリオシン、ペプチドBは高い安定性と幅広い抗菌スペクトルをもつが、その構造は明らかになっていない。そこで本研究では、ペプチドBの構造決定を目的として、そのアミノ酸配列及びペプチドBをコードする遺伝子の解析を行った。 【方法・結果】核磁気共鳴や質量分析等によってペプチドBは63アミノ酸残基から成る、E. faecium由来としては初の新奇環状バクテリオシンであることが明らかとなった。得られた配列をもとにしたdegenerate primerを用いて、NKR-5-3株のゲノムライブラリーからのスクリーニングおよびシーケンス解析を行い、その結果、Clostridium beijerinckii ATCC 25752が生産するcircularin Aと41%の相同性を示すペプチドB構造遺伝子の塩基配列を決定した。現在、ペプチドB構造遺伝子周辺の塩基配列の決定及び環化・分泌に関わる遺伝子の特定を試みている。
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