講演番号 3J19p01
分類 一般講演、ポスター発表
講演日時 2011/03/27 13:48
会場 J19
演題 Research of the fragrance having protective effect on the poor circulation
冷え性予防効果をもつ香りの探求
発表者氏名 ○阿部 志純、前田 憲寿
所属 東京工科大
要旨
化粧品・食品に利用される香料のなかで、香りを嗅ぐことで冷たく感じたり、温かく感じたりと、ヒトの体性感覚に影響を与えるものがあるかを調べ、さらに温かく感じさせる香料が冷え症に対し改善効果があるかどうかを調べた。26種類の香料・精油を対象に温冷感覚と嗜好性に関するアンケートを行い、その結果をもとに5種類の香料を抜粋し、5分間の心拍測定と3分間の脳波測定を行った。ブランク時に比べ、温かいと感じさせる香料2種類を嗅いだ場合は心拍数が上がり、冷たいと感じさせる香料3種類を嗅いだ時は心拍数が下がることがわかった。また、脳波には規則的な変化が見られなかった。さらに、温かいと感じさ せる香料が実際に体温に影響を与えるかを調べるため、水(20℃)に手を浸した後の皮膚表面温度の変化をサーモグラフィ―カメラで撮影したところ、温かいと感じさせるムスク様の香りを嗅ぐことによって、手指の皮膚表面温度の回復が早まることがわかった。 これらの結果から、ムスク様の香りを嗅ぐことによって、温かいと感じ、冷たくした手指の皮膚温回復を促進するので、冷え症に対して効果が期待できると考えられる。
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